MoreResamplerを使ってみた
上の曲でUTAUエンジンのMoreResampler(以下もりさん)を使ってみました。
もりさんといえば最近、連続音やCVVCでmod100調声、ノイズ処理などの機能を持っている期待の新星として名をはせているUTAUエンジンです。
今回はその中で連続音とCVVCでのmod100調声をしてみての感想・問題点をお伝えできればと思います。
そもそもmod100とは
mod100とは「モジュレーション100」という意味です。
モジュレーションとは、wavファイルの基準の周波数(wavファイル1つ1つによって基準の周波数は異なる)(基準の定理はwav全体の平均の周波数だと思うけど違うと思う)からのずれ幅を再現する機能です。
詳しくはこちらを見ると幸せになれると思います。
100はそのずれ幅を100%再現するという意味です。
30だったらずれ幅を30%に抑えて再現、0だったら0%に抑える(ずれ幅を再現しない)ことになります。
感想
エンジンの出力音はresamplerの音と同じで実質上位互換ととらえてもいでしょう。
mod100調声についてはピッチ移動が自然になってより人間っぽくなったと同時に音痴になる部分があってうーんといった感じでした。
問題点
問題点は、先ほども述べたように音痴になる部分があるということです。
原因としてはmod100調声にあると思います。
(もしかしたらもりさんはfrqファイルを使用しないこともあるため、この推測が間違っているかもしれません。あらかじめご了承ください。)
上の画像は詩音ヨウの「e て」です。都合により「て」の部分のみ表示しています。
真ん中の線が基準値、その上にあるオレンジの線が音程です。
基準より上にあるのでmod100にするとUTAUエディターの音程より高く音が出るということになります。
どのくらいずれるかというと、
こちらは周波数表です。
オレンジの線は基準値、青色の点線は実際の音程です。
右のほうを見ると半音くらいずれていることがわかります。
よってUTAUエディター上の音程より半音高く音が出ることになります。
これが音痴の原因です。
解決策
音痴になる部分だけmod0にする
一番手っ取り早い解決法ですが個人的にがっつり調声する時でないとやる気が出ません。
最後に
音痴になるのが問題でしたが使い分けることができれば使いこなすことができます。
引き続きこれからのもりさんに期待しています。